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マーケティング計画の作り方を変えて、経営陣に価値を認めてもらおう!成果重視の新しいアプローチ

マーケティング計画の作り方を変えて、経営陣に価値を認めてもらおう!成果重視の新しいアプローチ

はじめに

「マーケティング部門は費用がかかるばかりで…」 「予算削減の対象になりやすくて…」 「経営陣に価値を理解してもらえなくて…」

こんな悩みを抱えているマーケターの方は多いのではないでしょうか?今回は、そんな状況を変えるための新しいマーケティング計画の立て方をご紹介します。

これまでの問題点:単なる「やりたいこと」のリストになっていた

従来のマーケティング計画と言えば、このような内容がほとんどでした:

「来年度は以下の施策を実施したいと思います」

  • 新しいテレビCMを3本制作(予算3,000万円)
  • Webサイトのリニューアル(予算1,000万円)
  • インフルエンサーとのタイアップ6件(予算600万円)
  • 新商品を3つ発売(予算2,000万円)

このアプローチの問題点は明白です。経営陣から見ると、これは単なる「費用のリスト」でしかありません。特に以下のような状況では、真っ先に予算カットの対象となってしまいます:

  • 会社の業績が悪化した時
  • コスト削減が必要な時
  • 新規投資が必要な時

つまり、マーケティングは「必要なら削れる部署」という認識を持たれてしまうのです。

新しいアプローチ:成果から逆算する計画作り

新しいアプローチ:成果から逆算する計画作り

では、どうすれば状況を変えられるのでしょうか?鍵となるのは、「やりたいこと」ではなく「達成したい成果」から計画を立てることです。

以下のような提案方法に変えてみましょう:

「当社の目標は、今後3年間で営業利益を100万ドル増加させることだと理解しています。マーケティングチームとして、年間15万ドルの投資で、100万〜120万ドルの利益を生み出す計画を策定しました。

具体的には:

  • 3年間で新規顧客1,000人の獲得
  • 既存顧客の維持率を15%向上
  • 顧客単価を20%アップ

これらの目標を達成するために、以下の投資が必要と考えています…」

このアプローチには、大きく3つのメリットがあります:

  1. 投資対効果が明確 投資額に対して、どれだけの成果が期待できるのかが具体的な数字で示されます。
  2. 経営目標との紐付けが容易 全社の目標達成に、マーケティングがどう貢献するのかが明確になります。
  3. 予算削減の抑止力に 「予算を削減すれば、達成できる成果も下がる」という関係性が明確になります。

実践のポイント:具体的な作り方

では、具体的にどのように計画を立てればよいのでしょうか?以下の手順で進めていきましょう。

1. 会社の目標を確認する

まずは、会社が目指している具体的な数字を確認します:

  • 売上目標
  • 利益目標
  • 市場シェア目標 など

2. マーケティング目標を設定する

全社目標を達成するために必要な、マーケティング視点での数字を設定します:

  • 新規顧客獲得数
  • 顧客維持率
  • 顧客単価 など

3. 必要な投資額を算出する

目標達成に必要な具体的な投資額を、過去のデータや業界標準を参考に算出します:

  • 顧客獲得単価
  • 期待できる顧客生涯価値
  • 投資対効果(ROI) など

まとめ:シンプルに、でも説得力のある計画を

まとめ:シンプルに、でも説得力のある計画を

最後に、実際に成功を収めている企業の担当者が語る、計画書作成のコツをご紹介します:

「私たちは計画書を4ページに収めています。具体的には:

  1. 現状分析(SWOT)
  2. 全体目標と戦略
  3. 詳細な活動予算
  4. 実施スケジュール

シンプルですが、必要な情報が全て盛り込まれています」

このように、成果を軸にした新しいアプローチで計画を立てることで、マーケティングは「コストセンター」から「成長の原動力」へと進化することができます。皆さんもぜひ、来年度の計画作りに活かしてみてはいかがでしょうか?

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