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【目的別に徹底比較】本当に使いやすいCMSおすすめ3選

【目的別に徹底比較】本当に使いやすいCMSおすすめ3選

CMSとは?選ぶメリットと基本機能

CMSとは「コンテンツ管理システム(Content Management System)」の略で、Webサイトのコンテンツを簡単に作成・編集・管理できるシステムのことです。従来のWebサイト制作では、HTMLやCSSなどのプログラミング言語の知識が必要でしたが、CMSを使えばプログラミングの知識がなくても、ワードのような感覚でWebサイトを更新できます。

CMSを選ぶ最大のメリットは、運用コストの大幅な削減です。また、サイト更新のスピードアップも大きなメリットで、CMSを使えばブログ記事や新商品情報などを数分で公開できます。

CMSの基本機能には以下のようなものがあります:

  • コンテンツ作成・編集機能: ワープロソフトのような操作感でテキストや画像を編集
  • メディア管理: 画像や動画などのファイルを一元管理
  • ユーザー管理: 複数の管理者に異なる権限を設定
  • テンプレート機能: デザインの統一感を保ちながら更新可能
  • プラグイン拡張: 機能を追加・拡張できる(SEO対策、お問い合わせフォームなど)

実際の導入事例として、ある中小企業では外部業者への更新依頼が月に10件ほどあり、1件あたり1万円のコストがかかっていました。CMSを導入後は社内スタッフが更新できるようになり、年間で約120万円のコスト削減に成功しています。

CMSは単なるWebサイト作成ツールではなく、ビジネスのデジタル戦略において重要な役割を果たす基盤技術といえるでしょう。次項では、自社に最適なCMSを選ぶためのポイントを解説します。

CMSの選び方|失敗しない7つのポイント

CMSの選択を間違えると、後々の運用で大きな負担となる可能性があります。失敗を避けるため、以下の7つのポイントを押さえておきましょう。

1. 用途・目的の明確化

まず自社のWebサイトで何を実現したいのかを明確にします。単純な企業サイトなのか、ECサイトなのか、それともメディアサイトなのかによって最適なCMSは異なります。

2. 予算・コスト

初期コストだけでなく、月額費用やサーバー代、将来的な拡張も考慮する必要があります。無料のオープンソースCMSでも、カスタマイズや保守に費用がかかることを忘れないでください。

3. 運用担当者のITスキル

社内の運用担当者のスキルレベルに合わせたCMSを選びましょう。IT知識が少ない場合は、直感的に操作できるWixやShopifyなどのサービス型CMSが適しています。

4. 拡張性・カスタマイズ性

将来的な機能拡張の可能性も考慮しましょう。WordPressのようなオープンソースCMSはプラグインによる拡張性が高く、成長するビジネスに適しています。

5. セキュリティ対策

2024年のWebサイト脆弱性調査によると、CMSが原因のセキュリティインシデントは前年比15%増加しています。定期的なアップデートが提供されているか、セキュリティ対策の仕組みも重要な選定ポイントです。

6. SEO対応

検索エンジン最適化(SEO)の機能は集客において重要です。URLの設定やメタタグの編集、サイトマップの自動生成などSEO対策がしやすいCMSを選びましょう。

7. サポート体制

技術的な問題が発生した際のサポート体制も確認しておくべきポイントです。コミュニティの活発さや、日本語での情報量も重要な判断材料となります。

実際の成功事例として、ある中堅企業では上記の選定基準を明確にしたうえでCMSを比較検討し、導入後の運用効率が43%向上した例があります。次項では、目的別におすすめのCMSをご紹介します。

【目的別】おすすめCMS比較ランキングTOP3

【目的別】おすすめCMS比較ランキングTOP3

さまざまなCMSがある中で、目的別に最適なものを厳選しました。以下のランキングは、最新の世界シェア、ユーザー満足度調査、機能性の観点から総合評価したものです。

汎用型Webサイト向けTOP3

  1. WordPress: 世界シェア43.1%を誇る最大手CMS。ブログからコーポレートサイトまで幅広く対応
  2. Drupal: 大規模サイトに強みを持つ高機能CMS。セキュリティ面でも高評価
  3. Joomla: 多言語対応に優れた中規模向けCMS

ECサイト(ネットショップ)向けTOP3

  1. Shopify: 月間アクティブユーザー数200万を超える専門EC向けCMS。初期設定の簡易さで高評価
  2. WooCommerce: WordPressのプラグインとして機能するEC向け拡張。柔軟性が魅力
  3. EC-CUBE: 日本発のオープンソースECサイト構築システム。日本の商習慣に適合

デザイン重視サイト向けTOP3

  1. Wix: 直感的な操作性とデザインの自由度で初心者に人気。月間ユーザー1,000万人超
  2. Webflow: プロ仕様のデザイン機能を持ちながら、コード知識不要で操作可能
  3. Squarespace: デザイナー向けの洗練されたテンプレートで差別化

運用効率重視サイト向けTOP3

  1. Ghost: ブログ専用CMSとして高速性と使いやすさに特化
  2. Contentful: ヘッドレスCMSの代表格。複数チャネルへのコンテンツ配信が可能
  3. Strapi: カスタマイズ性の高いオープンソースヘッドレスCMS

これらのCMSはそれぞれ特徴があり、自社の目的に応じて選ぶことが重要です。例えば、ある小規模ECサイトではWooCommerceを導入したことで開発コストを当初見積もりの半分に抑えることができました。一方、大手メディア企業ではContentfulを採用し、Webサイトとモバイルアプリに同時配信するワークフローを構築して、コンテンツ公開までの時間を半分以下に短縮した事例もあります。

次の項目からは、特に人気の高い3つのCMSについて詳しく解説していきます。

WordPress|圧倒的シェアを誇る定番CMS

WordPressは2003年の登場以来、最も普及したCMSとして世界中で使われています。2025年現在、全世界のWebサイトの約43%がWordPressで構築されており、日本国内でも企業サイトからブログまで幅広く採用されています。

WordPressの主な特徴

  • 豊富なテンプレート(テーマ): 6万以上の無料・有料テーマが存在し、デザイン変更が容易
  • 拡張性の高さ: 6万以上のプラグインで機能追加が可能(SEO対策、お問い合わせフォーム、ECサイト化など)
  • コミュニティの大きさ: 世界最大規模のユーザーコミュニティによる情報共有と問題解決
  • コストパフォーマンス: 本体は無料で利用可能(サーバー代・ドメイン代は別途必要)
  • カスタマイズの自由度: 基本から高度なカスタマイズまで柔軟に対応

WordPressの向いている用途

・企業の公式Webサイト
・個人・企業ブログ
・ポートフォリオサイト
・中小規模のECサイト(WooCommerceと組み合わせ)
・メディアサイト、ニュースサイト

注意点

WordPressの弱点としては、セキュリティ面での懸念があります。CMSを標的としたサイバー攻撃の多くがWordPressサイトを対象としており定期的なアップデートやセキュリティプラグインの導入が必須といえるでしょう。

また、プラグインの過剰導入はサイト表示速度の低下を招くことがあります。実際、プラグインを20個以上導入しているサイトでは、平均ページ読み込み時間が2倍以上になるというデータもあります。

WordPressは多機能で拡張性が高い反面、運用には一定の知識が必要です。しかし、情報量の多さや導入実績の豊富さを考えると、初めてCMSを導入する企業にも比較的安心して採用できるシステムといえるでしょう。

Shopify|ECサイト構築に最適な専門CMS

Shopifyは、オンラインショップ専門のCMSプラットフォームとして2006年にカナダで誕生しました。2025年現在、全世界で200万以上のショップが運営されており、日本でも2017年から日本語対応を開始し、急速にシェアを拡大しています。

Shopifyの主な特徴

  • ECサイト特化機能: 商品管理、在庫管理、決済システムがオールインワンで提供される
  • セキュリティの高さ: PCI DSS準拠の安全な決済システムを標準装備
  • モバイル対応: すべてのテーマがスマートフォン表示に最適化されている
  • マーケティング機能: SEO対策、SNS連携、メールマーケティングなどの集客ツールが充実
  • アプリストア: 6,000以上の拡張アプリで機能追加が可能

Shopifyの料金体系

Shopifyは月額制で、以下のような料金プランがあります(2025年3月時点):

  • Basic: 月額29ドル(約4,300円)〜 小規模ショップ向け
  • Shopify: 月額79ドル(約11,800円)〜 成長中の中規模ショップ向け
  • Advanced: 月額299ドル(約44,800円)〜 大規模ショップ向け

売上に応じた決済手数料(1.5%〜2.9%)が別途かかりますが、専用サーバーやSSL証明書の費用は含まれています。

注意点

ShopifyはECに特化している分、一般的なコーポレートサイトやブログとしての機能は限定的です。また、月額費用に加えて決済手数料がかかるため、取引量の多いショップでは独自構築のECサイトよりコストが高くなる可能性があります。

カスタマイズの自由度もWordPressなどと比べると制限があり、テーマやアプリの範囲を超える独自機能の実装には限界があります。しかし、ECサイトの基本機能が揃っていて初期構築が容易なため、オンラインショップを素早く立ち上げたい事業者には最適なCMSといえるでしょう。

Wix|デザイン重視のノーコードCMS

Wixは2006年にイスラエルで創業された、ノーコードでWebサイトを作成できるCMSプラットフォームです。2025年現在、全世界で約2億5,000万以上のサイトがWixで構築されており、日本でも特にデザイン重視の個人サイトや小規模ビジネスを中心に人気を集めています。

Wixの主な特徴

  • 直感的な操作性: ドラッグ&ドロップでレイアウトを自由に編集できる
  • 豊富なテンプレート: 800以上の業種別デザインテンプレートを無料で利用可能
  • AIサイトビルダー: 「Wix ADI」という人工知能がヒアリングに基づいてサイトを自動生成
  • モバイルエディタ: スマホ表示を独立して細かく調整できる
  • App Market: 300以上のアプリで機能を拡張できる(予約システム、フォーム、ギャラリーなど)

Wixの向いている用途

・ポートフォリオサイト(フォトグラファー、デザイナー、アーティストなど)
・小規模店舗のWebサイト(レストラン、美容室、ヨガスタジオなど)
・イベント告知サイト
・個人ブログ
・小規模ECサイト

料金体系

Wixは無料プランと有料プランがあります(2025年3月時点):

  • 無料プラン: Wixの広告が表示される制限付きプラン
  • コンボ: 月額1,330円〜 個人向け基本プラン
  • 無制限: 月額1,920円〜 フリーランサー・起業家向けプラン
  • VIP: 月額3,740円〜 小規模ビジネス向け優先サポート付きプラン

注意点

Wixの最大の弱点は拡張性の限界です。テンプレートやアプリでカバーできない独自機能の実装は困難で、サイト規模が大きくなった際の移行も容易ではありません。また、SEO面でも絶対URLの設定に制限があるなど、プロのマーケターからは懸念点も指摘されています。

実際、サイトの表示速度についてもWixサイトはWordPressと比較して平均ページ読み込み時間が長い傾向があります。

しかし、ITに詳しくないビジネスオーナーが、短期間・低コストでプロフェッショナルな見栄えのサイトを立ち上げるという目的においては、Wixは非常に優れた選択肢と言えるでしょう。

CMSの導入方法|初期設定から運用までのステップ

CMSの導入方法|初期設定から運用までのステップ

CMSの導入は選定後からが本番です。ここでは、代表的なCMSの導入手順と、成功のポイントを解説します。導入プロジェクトの多くが計画段階でのミスにより予定より長期化しているとも言われていて、事前の準備が非常に重要です。

1. 導入前の準備

  • 目標設定: サイトの目的や達成したいKPIを明確にする
  • コンテンツ計画: 公開するコンテンツの種類・量・更新頻度を決める
  • 責任者の決定: 運用担当者と権限を明確にする

2. 各CMSの導入ステップ

WordPressの場合

  1. レンタルサーバーとドメインの契約
  2. サーバーへのWordPressインストール(多くのレンタルサーバーで自動インストール可能)
  3. 基本設定(サイト名、パーマリンク設定など)
  4. テーマの選定・インストール
  5. 必要なプラグインの導入(セキュリティ、SEO、お問い合わせフォームなど)
  6. コンテンツの作成・投稿

Shopifyの場合

  1. Shopifyアカウントの作成(14日間の無料トライアル可能)
  2. ショップ基本情報の設定
  3. テーマの選択・カスタマイズ
  4. 商品登録
  5. 決済方法の設定
  6. 配送設定
  7. 独自ドメインの設定

Wixの場合

  1. Wixアカウントの作成
  2. テンプレート選択またはADI(AI自動生成)の利用
  3. ページ編集・カスタマイズ
  4. 必要なアプリの追加
  5. モバイル表示の調整
  6. 有料プランへのアップグレード(必要に応じて)
  7. 独自ドメインの設定

3. 運用のポイント

CMSの導入後、効率的に運用するためのポイントも押さえておきましょう:

  • 更新スケジュールの設定: コンテンツカレンダーを作成し、計画的に更新
  • バックアップの定期実施: 特にWordPressなど自己管理型CMSでは重要
  • セキュリティ対策: 強固なパスワード設定、定期的なアップデート、セキュリティ監視
  • アクセス解析: Google Analyticsなどのツールを導入し、効果測定を行う
  • マニュアル作成: 複数人で運用する場合は、操作手順書を作成しておく

まとめ|あなたに最適なCMSの選び方

CMSの導入は選定後からが本番です。目標設定、コンテンツ計画、責任者の決定などの事前準備を行い、各CMSに応じた導入ステップを踏むことで、効率的かつ効果的な導入が可能となります。運用においては、更新スケジュールの設定、バックアップ、セキュリティ対策、効果測定などを継続的に行うことが重要です。

ビジネス目標を達成するためのツールとしてCMSを選ぶなら、初期コストや一時的な機能だけでなく、長期的な運用のしやすさと拡張性を重視すべきでしょう。最終的には、あなたのビジネスの規模、成長計画、社内リソースを総合的に判断し、最適なCMSを選択することが成功への近道となります。

この記事が、あなたのビジネスに最適なCMS選びの一助となれば幸いです。Webサイトは今や企業の顔であり、重要なマーケティングツールです。適切なCMSの選択と運用で、効果的なWeb戦略を実現しましょう。

  • この記事を書いた人

田中諒

10年以上に渡りSEOを生業としてきました。2019年からフリーランスとして活動開始中。編集者・コンテンツディレクターとしても活動しており、多くのWeb媒体でコンテンツ制作に関わる。

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